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ややこしい セイコーの沿革 諏訪と亀戸

オールドセイコー(要するに1970年代までの古時計)を扱うにあたり、避けて通れないのが諏訪と亀戸の関係です。
ブランドはSEIKOで統一されていますが、設計・製造部門が完全に別れてたのです。

服部時計店の製造部門が精工舎(時系列的に掛け時計、懐中時計、腕時計の製造です。英語のClockとWatchの両方です)
精工舎からWatch部門が独立したのが第二精工舎(今のセイコーインスツルメンツ:SII)
戦時中、長野県南部の諏訪に疎開していた第二精工舎から分離独立したのが諏訪精工舎(今のセイコーエプソン)

第二精工社は工場が亀戸にあったため”亀戸”と呼ばれ、諏訪精工舎は”諏訪”と呼ばれています。

話がややこしいのは、第二精工舎と諏訪精工舎は別会社ですので”それぞれ独自に”設計&製造していた事です。
現在では考えられないリソースの無駄使いとも言えます。
ブランドはSEIKOで同じなの当時の消費者が意識することはなかったと思いますが、同じSEIKOでも中身は別物でした。
また歴史的には第二精工舎が親、諏訪精工舎が子の関係なのですが、紳士時計の開発・製造は諏訪の方が一歩先んじていました。

これまで、スーパー、マーベル、クラウン、グランドセイコーの流れを順を追ってムーブメントを紹介しましたが、これらは全て諏訪の製品です。一方、亀戸の製品は、ユニーク、クロノス、キングセイコーという流れになります。
手巻き時計のセンターセコンド輪列は両社とも同じですが、設計も製造も諏訪が先です。

写真は後年の自動巻きモデルですが、同じペットネームでも諏訪と亀戸で製造会社ロゴまで違っています。

諏訪設計・製造の56系ロードマチック。諏訪のロゴマークが入っています。
DSC06195.jpg

亀戸設計・製造の52系ロードマチック。亀戸のロゴマークが入っています(諏訪との違いがお判りでしょうか?)
DSC05754.jpg

ロードマチック(LM)として同じ時期に発売されており、SEIKOのカタログにも並んで掲載されていました。
ツキヤ時計さんが公開されている当時のカタログ

両社の設計思想の違いについては、分解してみて初めて理解できることもあります。
次回からは簡単に亀戸設計の時計を紹介します。

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Author:みなみふなばし
1970年前後の国産機械式腕時計のレストアや現行ダイバーウオッチのMODが趣味の人間です。