記事一覧

自動巻きとパワーリザーブ

---前回の続き---
運動量が少なくて巻き上げ不足-->歩度が不安定(精度が悪い)
4Rや6Rのモデルは定時に手巻きして主ゼンマイの巻き上げ不足をサポートすると精度向上。
手巻きの無い7Sの人は・・・まあ、諦めましょう(あるいは、オートマチックワインダー買いましょう)
というお話でした。

実際、前日まで装着していた7S26オレンジボーイなのですが、今朝見たら停止していました・・・
スマホの活動量計を見ると昨日(土曜日)に歩いた距離は2kmです。休日だとこんな運動量です。
装着しているだけではだめで、腕を振ることはじめて巻き上がります。
パソコンの前で作業していたり、歩いていても腕を振らないととローターはほとんど作動しません。
時計を装着した方の腕で脱いだジャケットを持ってりしたら、歩いていても腕は振りませんからね。

写真は7Sです(ローターは外しています)
写真のカニのハサミのような二股のパーツが、ローターがどちら方向に回転してもゼンマイを巻き上げます。Yotubeで検索すると作動原理をアニメーションで解説している動画ることができます。
DSC07466.jpg

セイコー5の裏スケモデルをを持ちの方やBoyの裏蓋を開けられる方、ローター1回転でどれだけゼンマイが巻き上がるかご覧下さい。
「え~?ゼンマイのネジ(角穴車ネジ)が1回転するのに、いったいローター何回転せんといかんの?」
と驚きます。ローターが”ぐるり”と360度回転しても、ゼンマイの巻き上げはほんの少しです。

さて、パワーリザーブとは、ゼンマイが十分に巻き上げられた状態で静置し、時計が作動しつづける時間です(テクニカルガイドでは、文字盤上での静止が条件)7S26/36だと40時間、6R15は50時間、9SのGSは72時間となっています。
規定時間になる前に時計が停止していたら、それは十分に巻き上げられていない事を意味します。

GSの72時間は、金曜日の夜に外しても(土日は使わなくても)月曜日の朝もキチンと作動しているための設定。
7S搭載のSKX007を装着していても、ともともと1日の巻き上げが不足する様な使い方のうえパワーリザーブが最大でも40時間です。金曜日に外したら土曜日には停止してしまいます。精度保持のためにも、手巻き機構は欲しい・・・という理由でSKX007に手巻きと秒針停止機構のある4Rを搭載したりしています。SKX007に限らず、7S搭載の他のモデルでも何個かムーブメントを換装しました。
SKX007の改造
結果、6R搭載の上位機種を2個購入できるお値段になっています。

一方、ETAは”Power Matic80”というお安いムーブメントを量産しています。なんと、クロノメーター仕様まであります。
ベースはETA2824という古いデザインのムーブメントなのですが、パワーリザーブの80時間まで伸ばすために8振動から6振動に落として香箱とゼンマイも変えています。トルク落ちに対する時計としての精度確保のため脱進機まわりも変更しているそうですが、詳細はわかりません。
TissotとかHAMILTONのローエンドに搭載。HAMILTONからは直径40mmのダイバーも出てますね↓(写真は公式HPより)
h82305131_6.png

HAMILTON Khaki Navy

これ・・・ごっつカッコええやん・・・


↓参加しておりますので、よろしければ投票してください。
にほんブログ村 ファッションブログ 腕時計へ
にほんブログ村

時計ランキング





関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

みなみふなばし

Author:みなみふなばし
1970年前後の国産機械式腕時計のレストアや現行ダイバーウオッチのMODが趣味の人間です。

アクセスカウンター